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文化財修復

唐門修復情報 彩色工事Vol.1「唐門を彩る彫刻の修復」

唐門を彩る彫刻の修復(2019.3.1)

唐門の彩色さいしき工事が始まりました。彫刻が門から取り外され、ほこりなどの汚れを除くクリーニング、彩色や形状などの調査が行われています。調査では、彫刻の状態を詳細に図面に書きおこして、着色に用いる顔料や、欠損部分の修復方法などを検討していきます。

唐門を彩る彫刻は全部で107点もあり、その絢爛豪華けんらんごうかさに見れていると日が暮れてしまうことから「日暮門ひぐらしもん」という別名がつく程、唐門にとっては欠かせない存在です。現在は、前回修復から39年が経ち、紫外線などによる劣化が進み、剥落が随所にみられるような状態ですが、唐門が再び訪れる人々を魅了するように、彩りを取り戻す修復が進められます。作業は今後、彩色の掻き落とし、傷んだ箇所の補修と続いていきます。

修復前の扉(左)彫刻を取り終えた扉(右)

彫刻をクリーニングする様子

クリーニング後、彩色調査中の麒麟(きりん)

唐獅子と牡丹の彫刻と図面(東側 扉欄間)

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