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文化財修復

阿弥陀堂修復情報 宮殿修復vol.4「修復した宮殿の組み立て」

修復した宮殿の組み立て(2022年1月~2022年2月 実施)

各部材の修理を終え、宮殿の組み立てを行います。
組立前には工房にて各部材に錺金具を取り付け、堂内では須弥壇の周りに足場を設置します。 須弥壇 しゅみだん の上に礼盤を置き、 束柱 つかばしら 、彫刻板、丸柱を取り付けます。柱と柱の間には 向板 むこういた をはめ込み、 虹梁 こうりょう ※1頭貫 かしらぬき ※2などを取り付けて宮殿の胴部分を固定します。固定した胴の上に屋根の 升組 ますぐみ ※3をのせ、慎重に屋根本体を升組の上にのせます。最後に 木鼻 きばな 等の彫刻を取り付けたら宮殿の修復が完了となります。

※1 虹梁:柱の上に水平に渡した部材の一種で、そりがあり、屋根の荷重を支えます。
※2 頭貫:柱の一番上に用いられる柱と柱をつなぐ横木のことです。
※3 升組:柱の上などにあり、軒部分を支えます。

柱・向板取付作業の様子

虹梁取付作業の様子

屋根搬入作業の様子

屋根取付作業の様子

木鼻取付作業の様子

修復後

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